恋愛温度、上昇中!

「…ハゲはね。男性ホルモンが多い証拠。脂ぎってて加齢臭がするオヤジはみんなハゲてると思いなさい。彼らは性欲も向上心も強いのよ。子孫を残す為の優れた性質だわ。頭から否定する必要はないわね」


淡々と話す口調に、祥子は益々眉を潜めた。



「ねぇ、あんた何かあった?」



おもむろに、閉じた口をまた開いた祥子は前後の話なんて全く関係ない言葉を吐いた。



「…なにかって?」

「いや。分かんないけど。それを聞いてんじゃん」

「別に」

「…ないの?変ね」


なにが?とあたしはレンズ越しに祥子を見つめる。祥子は相変わらず怪訝な顔で形良く整えられたブラウンの眉を僅かに上げた。


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