恋愛温度、上昇中!
睨みあったように立ち尽くすのに、関谷の瞳はやっぱり色を変えない。
この絶対的な色に適う筈がないと、分かっているけど、もう、あたしにはどうする事も出来ない。こんなに、馬鹿な自分が嫌になる。
素直に気持ちをぶつける事も出来ない、なんて。
「…十日振りだ」
関谷は顔色ひとつ変えず、低い声で、だけど、何の表情も読み取れない淡々とした口調で話す。
「おまえと最後に会ってから」
関谷が、言葉を止めなくて、
「おまえはいつも肝心な所でいなくなる」
口調は何の変化もないのに、その瞳だけが射抜くようにあたしを見つめて
「…気が狂う」
眉を僅かに潜めて、関谷は少し、笑った。