恋愛温度、上昇中!
形良い唇がその端だけクッとあげてみせて、こいつ独特の空気を一瞬にして作り上げた。
「おまえは馬鹿?」
関谷ははっきりとした口調で、心底深い溜め息をつく。
「なっ」
「つーか、鈍いの?天然?」
関谷は相変わらず、いやむしろ少しうざったるいっていう態度みたいに、面倒くさそうに言葉を続ける。
「おまえみたいに、思い通りにならない女いるんだな」
「…っ、何なのよ、」
さっきから、喧嘩、売ってる訳?
あたしは関谷をキッと睨む。
尤も、その瞳にもう相手を怯ますだけの力はないかもしれないけど。
ほら、その証拠に、
関谷はちっとも態度を変えなくて、
また小さく溜め息をつくんだ。