恋愛温度、上昇中!

今更、意識してしまう。

『俺と親密な関係になりませんか』と言ったこの人を。

厄介だ。これは厄介だ。
ただでさえ不安定になる夜があるのにこれ以上の動揺はいらない。

っていうか、そんな事より

「ねぇ?」
「あ?」

これって…やっぱり


「…デート?」


じゃない?


少なからず、甘い響きになるその言葉に躊躇しながら関谷の横顔を見つめる。マチちゃんも『デートファイト』と言ったのに、理解が追いついたのが、たった今、だなんて。


「…おまえ何だと思ってんの?」
「だから、何なのかなって」

関谷は私の返事にまるで珍しい物でも見るように眺めた後楽しげに口元を曲げる。


「…ま、社会科見学、じゃねーよな」



意地悪く片方の眉だけ上げた仕草はやっぱり色気のある大人の男。

関谷は何も気にした風でもなく近くのベンチで煙草に火を付けた。



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