恋愛温度、上昇中!

「…ありがとう」

自然に掴まれた腕に動揺しながら、それでも笑わないで立たせてくれた関谷が大人に見えた。いや大人なんだけど。

驚いた顔をする関谷。は?なんで?それより頬が熱い。醜態を晒したせいか、それとも、────いまだ掴まれた腕のせいなのか。ああ、本当に、経験値が低い。こんな事で動揺するなんて信じられない。


「ほんと、なんだろな…」


関谷がそこで言葉を切って、苦笑した。


「可愛くないんだけど、可愛いな。反則」

どういう意味?
可愛くないけど、可愛い、それに該当するものが分からなくて首を捻る。
ちらりと後ろを向けば、猿の銅像。

「いや、これは可愛くないでしょう」

至極、真面目な顔をして、首を振った。


「…なんでそうなる」


なにが?



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