恋愛温度、上昇中!
ぼんやりと窓を眺めていると何故か車は高速を降りて、見慣れない国道を走り出した。
「ねえ、あなた方向オンチ?」
怪訝に眉を寄せれば、関谷が「あ?誰に向かって言ってんの?」と不機嫌な一言。だってここどこ。
「腹減った」
「それ私には関係ないじゃない、降ろし……「無理」
関谷はいい終わる前に言葉を切る。
溜息をこぼした所で車は進行方向を変えず、こんな所に!?って思うような路地裏の少し古びたラーメン屋に着いた。
「…意外。お洒落な場所に連れてかれるのかと思った」
「何期待してんの?ヤラシー奴」
そういう訳じゃないし!期待した訳じゃないし!ラーメン大好きだし!
だけどどんどん関谷のイメージが崩れていって、そういえば私は関谷を全然知らないのだと思う。
勝手につけたイメージに振り回されるのがどれだけ不本意な事か、私だって分かるのに。胸の中でこっそりごめんなさい、と謝った。