恋愛温度、上昇中!

『大人の余裕』が具現化したら目の前の男になるんじゃないかと思う位、関谷は独特の雰囲気と何の意図も感じさせない余裕がある。歩けば女が寄ってきそうな容姿なのに、イメージに囚われない関谷が羨ましかった。



ラーメン屋を出る時、関谷は当たり前の様にお金を支払う。
車に乗り込んでから「これ」と千円札を渡せば怪訝な顔をする関谷。

「そんなケチじゃねーんだけど」
「そういうつもりじゃない。あんたに借り作りたくないだけ」
「本当、可愛くねーな」
「今更?そんなの知ってる。はい」

そう言って手を伸ばしても関谷は面倒くさそうにあしらうだけ。

「…ったく、面倒くせー」

案の定関谷はそのセリフを吐いた後、私の手を思いきり引いた。
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