恋愛温度、上昇中!
「松前さん」
真ん中のロングの茶髪。これが祥子。
「な、なによ!!」
多分一番美人な彼女は、怯んだ様子も見せず果敢にあたしの前に立ち上がる。
「あんたはどーでもいい」
この手のタイプは『無視』が一番効く。
祥子はぽかんとして、すぐに「何よ、それ!!」と食い付いてきた。そして、それも無視。
「あなた達、喫煙所は職員室の隣だから。そこで吸ったらどうですか。大体、ここあなた達のプライベートルームじゃないから。きたねーよ。それから未成年の喫煙は違法です」
私は僅かも口調を変えず続ける。
「言っても分からず繰り返すようなお馬鹿さんなのかしら?」
一旦区切って、冷笑を送る。
「場所を変えなさい」
眼鏡を少しだけ直して言葉を放った私に誰も口を開かなかった。