恋愛温度、上昇中!



それから。数日後。

考えたくない。

なんて思ってたのに、結局あいつの顔が浮かんだのはどーしようもない理由。


『勿論、連絡取ったんでしょうね?来週の日曜は空いてるわ』


祥子からのメールに力が抜ける。


私と新橋さんの接点なんてない。唯一あるとしたら、不本意にも、関谷ただひとり。履歴は既に消えたけど、名刺裏の番号がまだ存在していて。


他の人の都合なんて全く気に留めない、どこまでもマイウェイな祥子に溜め息は止まらない。


学生時代に


『あたし中心に回ってんのよ』


と豪語したのも頷ける。ただ、その後すぐに私があんたって幸せねと毒づいたにも関わらず、

『俺は祥子ちゃん中心だよ』


と太陽みたいに笑ってた彰俊ももれなく思い出した。

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