誰よりも愛してる


「…仕事、終わったんなら帰ればいいじゃないですか。

前の部長もそうしてましたよ?」


「…そうなんだ?」


「それに…家で家族が待ってるでしょう。」


この言葉を言いながら、チクンっと針が胸を刺した。


「家族?

残念ながらいないんだ。」と鼻で笑う矢口さん。


「はっ?!

意味がわかんないです!!」


驚きのあまり、声を上げた私に、彼は「…そのまんまの意味」と呟いた。


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