少年少女リアル
 外はすっかり暗く、廊下の蛍光灯の灯りが栄えて見える。
人工的な白がどこか安っぽい。

校庭では、恒例のフォークダンスが催されているようだった。
二年生の校舎に近付くにつれ、音が大きくなってくる。

今日半日の僕の記憶はほとんどないのに、外はいつの間にか晴れていて、綺麗に月が浮かんでいる。確か、昼間はまだ曇っていたはずだったが。


まだ少し身体が重く感じたけれど、気分は悪くない。

まだちらほら教室に生徒が残っているらしく、二年生の教室はどのクラスからも明かりが漏れている。
僕のクラスからも、また、話し声が聞こえた。

残っている生徒はほんのわずかだった。想像していたより少ない。

教室へ足を踏み入れると、いち早く僕に気付いたのは平野さんだった。

「曾根! だっ、大丈夫なの!?」

「平野さん、ごめん」

「もう! ……心配したんだから」

佳月の言っていた事は冗談ではなかったらしい。
顔を見ていると、鬼扱いして悪かったかな、とぼんやり思った。

「帰れるの? 迎えに来てもらえばいいのに」

「大丈夫だと思う」

何だか、いい人みたいだ。
優しいと調子が狂う。
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