少年少女リアル
 看板の元へ戻ると、少し離れた木陰に三人がしゃがんでいた。

「場所、分かった?」

「五組の横」

「五組? 五組ってどれだろ」

「知らない」

ぶっきらぼうな言い方になった。しんとした空気が余計に僕を苛立たせる。

「人に行かせといて、自分逹だけ涼むなよ」

「何で怒ってんの?」

「別に怒ってない」

イライラするだけだ。
そして、その原因が、あの二人のやり取りだという事にも苛立つ。自分にも。

「じゃあ、何の八つ当たり?」

「八つ当たり?」

僕が?

佳月は怪訝な顔をしている。

僕に八つ当たりする理由など、どこにもないはずで。


そんなつもりじゃないけど、と呟くと、佳月は僕の顔を見ないまま「ふーん」と唸った。

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