少年少女リアル
 一体、何なんだ?

胸糞が悪いとでも言えばいいのだろうか。
今の僕の感情を、これ以上的確に表現する言葉はないと思った。

そして、こんな風に感じる自分自身にも苛立つ。


何だよ、アレ。

意味が分からない。


優しい先輩っていうのは、こんな事までするわけ?
可笑しいだろ。

向井さんも向井さんだ。
縮こまってんなよ。


彼女がいるなら触るな、って言えよ。泣くくらいなら、もっと、ちゃんと言えよ。


加治原の優しい顔を見ていると、無性に胃が痛くなってきた。

黙ったまま踵を返す。
元々、僕はこの二人には関係ないし、この場に居合わせるべきじゃなかった。

それに、彼女があの男の皮を僕に被せて見ていたのかと思うと、吐き気すら覚えた。
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