7つ上の翔太先生。
*百人一首大会当日*



「頑張ろうね♪」


グループの子が私に話しかけた。


「あっ、ううん!!賞取れるといいねっ!!」


そういって、私は手でこぶしを作った


グループと言っても、二人一組のグループをクラスで作る。


くじ引きで決まる班。


案の定、瑠璃とは一緒にならなかった。


瑠璃は…とっても百人一首が得意だから、絶対に一緒の班になったら賞をもらえる。



……会いたいよ。


いつも学校に来ると、寂しさが増す。


皆は…好きな人とか彼氏とか、同じ学校だったりするのに。


私だけ…週に一度会えたらいい方。


一週間に一度会えるかわからない…




―――大学生と中学生。




それが私の現実。


『会いたいよ、』


そういっても先生は飛んでこない。





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