俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
確かにそりゃ腹も減るが。
そうじゃねーよ。
「…ハア」
「?」
悠由が俺に隠し事をするってのが気に食わねぇ。
言えばいいのに、そういうことは一切口にできない。
悠由相手だと……無駄に強がってしまう。
「飯」
「…? はいどーぞ…」
はしっと受け取って、包みをとく。
こんなふわふわした容姿、わけの分からない性格からは想像できないほどに、悠由は料理がうまい。
絶対できないやつだと思ってたのに…。
「今日はえびですよえび」
「えび?」
えび……。
…まんまかよ。
またソーセージかなんかを形にでもしたのかと思ったら、えびオンリーの弁当…。
「えび嫌いです?」
「いや…好き」
答えると、パッと嬉しそうにはにかむ。