俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
まだ片手で数えるくらいしか来ていない美紅ちゃんの部屋。
当然だけど、まったく変わっていなかった。
ただ一点を除いて…。
「あっ。これ彼氏との写真?」
「ん?」
机の上に、見慣れない男の子と美紅ちゃんの写った写真が置いてある。
「んー? それなりね」
それなりって杏子…。
色々失礼。
「まー…顔はそれなりよね」
美紅ちゃんまで言った!!
びっくりした!
「でも……優しそうでいいと思うけど」
「草食系っていうのよ」
ふーん。
「それよりなにか飲む? 話はそれから」
「あ、ありがとう」
「いただきまーす」
とりあえず座らせてもらい、美紅ちゃんが戻ってくるのを待つ。