俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

「なんで家に行ったりとかさ、行動起こさないわけっ?」


家に行くって…。

それどころか、電話やメールすらできないよ。


「このまま自然消滅になっちゃってもいいの?」


「しっ……!?」


い……いや!!

せめて謝ってそれからよしよししてもらってついでに写真撮らしてもらってからがいい!


「いっそ別れろこのおばか!」


「あいたっ」


はたかれた後頭部を押さえながら、頬を膨らませて杏子を睨む。


「はーいはい可愛いお顔ですことーっ」


キィーーーッ!!


ダンダン足踏みをしたい気分だった。
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