─侵食─悪魔のような男

軽く唇が触れるキスなら、何度か劉兒にされていた。



初めは恥ずかしくて耳まで真っ赤にしていた。



最近やっと少し慣れてきたとこなのに、自分からするなんてあり得ないよ…



少し俯いてもじもじしているユウリを見て、劉兒はクスクス笑いながら言った。



「少し意地悪しすぎたかな?そうだな…続きは2人きりの方がいいかな♪」



「へっ?」



いつの間にか、車はマンションの駐車場に止まっていた。



ユウリは余りに緊張し過ぎて、全く気付かなかったのだ。
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