桜日記―幕末伝―
私は大声で泣いた。

みんなが集まってきた時もずっと泣いていた。

涙が止まらなくて……

悔しかったんだ。

佐助の気持ちに気づけなかった事が……

佐助がどれだけ私を愛してくれていたか知った今……


私は涙が止まらないんだ。


仏様……

今だけは佐助を想って泣いても良いですよね?

また明日からは、いつもの私に戻ります。


だから……

だから今だけは……



佐助を想って泣かせてください。




この日、私はもう一度…生きると誓った。


晋作に


佐助に


そして……




真っ青に晴れ渡っている






遥か彼方の空に―……。
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