新時代神話

「何で？

何で雷の僕を殴れるんだよ！」


「さぁ？」


「クソッ！」

ライカは痛みで立ち上がれない。

「後２人ね。」

「まったく、幸大も残酷ね。

力の差を解らせるためにわざと手を出さないなんてね。」


「ああ。

さて、お前ら。

今退けば、見逃すが？」


「は？

あんた達みたいな雑魚相手に退く？

馬鹿じゃない…」

バキッ、

幸大の拳が敵の顔面にあたる。

「な!?」

「ここで死んどくか？」

「誰が、」

バキッ、

「９人もいるなら一人くらい減っても良いよな？」

幸大の手のひらに火の玉が浮かぶ。

「なぁ？

太陽って知ってるか？

核融合が行われててな。

威力はこの大きさでも、かなりのものだ。」


「待て！止め…」

「冥府のハデスによろしくな！」

ゴウッ、

ドゴーーーーンッ、


爆発音が響く。


「周りに結界を張ったから被害は無いけど、この技めんどくさいな。」

「クッ、

一旦、退くぞ！」






「お前ら、大丈夫か？」


「何とか、ですけれど。」

「これで解っただろ？

今のお前らはあいつらに勝つことはできない。


さて。

とりあえず、俺は帰る。

あいつらのことを浅黄にも知らせないといけないからな。」






「まったく、幸大は甘いんじゃないかしら？

今は、勝てない。


なら、いつかは勝てるのかしら？」

「当たり前だ。俺の仲間はそんなに弱くない。」