一夫多妻制?!
それから、ゲームしてDVDを見て一緒に過ごした。
一緒にいる時間は楽しかった。
たとえ本気で好きじゃなくても…。
私がベットに寝転んでDVDを見ていると、海斗が覆いかぶさってきた。
「もう、海斗~」
「千夏、好きだよ…。」
「私も海斗が好きだよ…。」
唇にキスをして、首にキスを落とす。
「千夏、怖くない?怖いなら止めるよ。」
「大丈夫だよ。海斗が好きだもん。」
そう言って、私と海斗はひとつになった。

偽りの愛だとわかっている。
それでも私は必要だった。
海斗の優しさ、愛情、お金。
一つになるたびに、海斗を傷つけ自分も傷つける。
それがどんなに最低なことか理解していた。
自分を変えたいと思っても変えられない。
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