私の敵はチビ会長





『え?会長!?沙織は?』

『帰った。ちなみにあいつらも…』

『えぇ!?帰ったってあたしを置いて!?』




バンッとソファーを叩いて飛び起きる志穂の髪はグチャグチャ




『…うっさい』



そう呟くとうざったいように眉間にしわをよせる俺



さっきまで寝てたくせにいきなり騒ぎ出す志穂にイライラしてくる




俺は髪をかきながらもう一度ソファーに腰掛けた



志穂はそんな俺を食い入るように睨みながら反対のソファーに座る





なんで睨んでんだよ…?


こっちのほうが睨みたいっつうの




志穂の態度にムカついたらかちょっとからかってやることにした







『志穂さぁ〜…知ってる?生徒会中ずっと寝てたんだよ?』

『知らない…』




俯きながらボソボソと言い訳をする志穂


絶対知ってるだろ…



目が泳いでんぞ?




わざと優しく話す俺はだんだん楽しくなってきた




『一応志穂生徒会長だからさ、会議の内容聞とかないと』

『…すみません』

『あと、朝連絡されたら来い』





笑顔でそう告げた俺を志穂はぽかーんと見てくる


なにその顔?




『プッ』思わず口が緩んでしまう



俺が笑ったのを見た瞬間馬鹿にされたことに気づいた志穂は顔を赤くした



おもしろ…





『な、なんで笑ってんの!?』



まだほんのり頬を赤くしながら拗ねるように聞いてくる志穂


俺はそれが面白くてたまんない




だからいつのまにか時計が8時になってるなんて気づかないんだ



『え?別に?』

『気になるじゃん!』

『一生気にしとけバーカ』



あしらうように志穂を見ながら言う


そうするとよけい睨んでくる



それがまた面白い


多分いまの俺どこか笑顔…










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