エクスタシー~極上のオトコ!?~
「理沙。この絵、一千万だって」
アタシは興奮して理沙に耳打ちした。
興味深そうに花の絵を見ていた理沙は、幻滅したような目でアタシを見た。
それでも、付き合うように
「そうだね。オークションだったら、もっと高くで売れるらしいけど、画伯は自分専用のギャラリーでしか売らないんだって」
と、絵の価値について説明した。
つまり、あのミジンコが数千万の取り引きをポンポンしちゃうわけ?
アタシは思わず安藤画伯の息子を振り返った。
向こうもアタシを見てた。
う~ん……。
やっぱり微妙だ。
オーラがないにもほどがある。
オーラも才能もないが、父親が遺す莫大な資産を持ってるオトコ。
息子が凡人であることを知っている父親は、しゃかりきになって絵画を描きのこすことだろう。
低く見積もっても数十億。
そう思って、もう一度、息子を見る。
やっぱり、影が薄い。
息子にはまったく興味が湧かないが、資産を想像するとグッとくる。
アタシは興奮して理沙に耳打ちした。
興味深そうに花の絵を見ていた理沙は、幻滅したような目でアタシを見た。
それでも、付き合うように
「そうだね。オークションだったら、もっと高くで売れるらしいけど、画伯は自分専用のギャラリーでしか売らないんだって」
と、絵の価値について説明した。
つまり、あのミジンコが数千万の取り引きをポンポンしちゃうわけ?
アタシは思わず安藤画伯の息子を振り返った。
向こうもアタシを見てた。
う~ん……。
やっぱり微妙だ。
オーラがないにもほどがある。
オーラも才能もないが、父親が遺す莫大な資産を持ってるオトコ。
息子が凡人であることを知っている父親は、しゃかりきになって絵画を描きのこすことだろう。
低く見積もっても数十億。
そう思って、もう一度、息子を見る。
やっぱり、影が薄い。
息子にはまったく興味が湧かないが、資産を想像するとグッとくる。