エクスタシー~極上のオトコ!?~
画伯があと二十歳若かったら、アタシはどんな卑怯な手を使ってでもモノにしたに違いない。


が、既におじいちゃんの域に入ってる。


かと言って、あの息子には食指が動かない。


うーん……。


アタシが腕組みしながら思案してる隙に、息子はふと別の女に目をやった。


流行のパフスリーブのドレスを着た女は、息子の視線に気づき、ニッコリと笑った。


やられた……。



こういうことはよくある。


この辺りで手を打つか、と思ったときには他の目ざとい女に取られてるということが。


ま、いっか。


ミジンコなんかくれてやる。





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