エクスタシー~極上のオトコ!?~
電話を切ってしばらくの間はぼんやりとしていた。


美しく清楚なノゾミさんの偶像が、木っ端微塵に打ち砕かれた。


時間が経つにつれ、裏切られた、という気持ちが強くなった。


私は何のために食べたいものも食べずに今日まで耐えてきたのだろう。


勝手に始めたダイエットだったが、身も心も弄ばれたような気分だった。


そのとき、再び携帯が鳴った。


ノゾミさんからかと思ってドキッとした。


けど、すぐに自分が番号を非通知にしていたことを思い出して、携帯を手にとった。




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