エクスタシー~極上のオトコ!?~
「理沙ぶー。シカトすんなよ」


背中に声を掛けられ、足が勝手に止まった。


振り返ると、いつものエクスタシーがいた。


あれほど寂しそうに見えた背中はいつの間にかしゃんと伸び、口許には薄い笑みが浮かんでいる。


「な、何してるんですか? こんな所で」


私の声はなぜか虚勢を含んで尖がっていた。


「そっちこそ、なんでこんな薄暗いとこ歩いてんだよ。襲われたいのか」


いちいち不愉快なことを言う。


嫌味なセクハラ発言をせずにはいられない性格なんだろうか。


「別に。私もちょっとブランコに乗りたくなっただけ。けど、先客がいたから」


「じゃあ、乗れよ。この板の幅にケツがおさまるんならな」


私はムッとしながら引き返し、意地になって彼の隣りのブランコに座った。


くっ……。


悔しいけど、確かにちょっとキツい……。


それでも無理してヒップを狭い板の間に押し込む。




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