エクスタシー~極上のオトコ!?~
「なんとか言えよ」


男子の胸が、さらに距離を詰めてくる。


「な、なんとかって……」


私は不良と校舎との間に挟まれ、なすすべもなく、硬直していた。


「正直に言えよ。俺のこと、ずっと見てたろ?」


「え?」


私と男子の間に漂っていたはりつめた空気が、一瞬にしてなまめかしいものに変わった。


傾けられた顔がどんどん近づいてくる。


「ダ、ダメ……」


思わず、相手の胸を押し返した。


「なんで?」


「な、なんでって……。だ、だって、男同士だし……」


「そんなの関係ねぇって」


頬に息がかかった。


「わわ……。や、やめて」


「もう、待てねぇ」


唇と唇が触れた。


離れた唇が、今度は首筋に押しつけられた。


ゾクゾクする。


怖いのに体の奥が溶けてしまいそうに気持ちいい。


膝が砕けてしゃがみこんでしまいそうになった。





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