エクスタシー~極上のオトコ!?~
エクスタシーの顔を見なくなって一ヶ月が過ぎ、私はようやく諦めの境地に達した。


もうやめよう。


彼のことを考えるのは。


私は彼の住所も電話番号も知らない。


何も教えてもらってない。


からかわれただけだって……。


美穂が成田にある研修センターの寮に入ったのをきっかけに、私はバイトの時間を増やした。


なるべく一人でいる時間を減らしたかった。


今まで『寂しい』という感情と無縁で生活していた自分が信じられない気持ちだった。


ノゾミさんとは週に一度のペースで食事をしたり、映画を見たりした。


同じ趣味を持つ同性の友達が出来たみたいで、楽しかった。


けど、お互い、エクスタシーの話だけはしなかった。





< 211 / 417 >

この作品をシェア

pagetop