エクスタシー~極上のオトコ!?~
さんざん迷った末に、私はゆっくりとドアノブを回した。


鍵はかかっていなかった。


静かに扉を押す。


あ……。


目の前にエクスタシーが立っていた。


この鉄の扉を隔てて、私たちはこうやってずっと向き合っていたんだろうか……。


私はじっと俯いている彼を抱きしめた。


「理沙ぶー。今日はヤバいって」


その声には軽い焦燥が含まれているように聞こえた。





< 322 / 417 >

この作品をシェア

pagetop