エクスタシー~極上のオトコ!?~
「それで、萩野さんが一瞬でも辛いこと忘れられるんなら……何してもいいよ……」


私はこの人が好きだ。


意地悪なところも、いい加減なところも、弱いところも、ぜんぶ好きだ。


それが救いがたいほど愚かなことでも、好きなんだ。


心がそう叫んでいた。


「だからお願い。もう自分を傷つけようとしないで」


「理沙……」


エクスタシーが私の耳元で
「俺、もう止まらないかも……」
と、低い声で呟いた。



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