エクスタシー~極上のオトコ!?~
「なんで? 好きな男でも出来たの?」


美穂の反応は思いがけず、過剰だった。


「そ、そうじゃなくて」


「だって、あんた、今まで自分の外見とか気にしたことないじゃん。オトコ以外には考えられないっしょ」


「違うってば」


「いいから、白状しな」


「違うって! 私の小説のファンだって言ってくれる女の人に会うだけだってば」


美穂は露骨に見下すような表情をした。


「はぁ? よく、そんなことのためにダイエットする気になるわね。くっだらない。バカみたい」


美穂は私の話にすっかり興味を失った様子で、再びソファに仰臥した。





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