エクスタシー~極上のオトコ!?~
明け方。


ピピピピ……、という無機質な音で目がさめた。


ガラスのテーブルの上で、エクスタシーのケータイが鳴っている。


彼がまだ眠そうな声で、
「理沙。取って」
と、私に頼んだ。


初めて普通に『理沙』って呼んでくれた。


嬉しいけど、全裸で毛布から出る勇気がない。


私は、何とか腕を伸ばしてケータイを掴んだ。



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