エクスタシー~極上のオトコ!?~
「え?」


彼は驚きの声を上げた。


悲しそうな顔ではなく、呆然とした表情をしている。


「わかりました……。すぐに行きます」


電話を切ったエクスタシーは、しばらくの間、黙って私の顔を見ていた。


やがて重々しい口調で彼が
「翔子の意識がもどった」
と言った。


うそ……。


「呼吸器をつける時に暴れ始めたらしい」


まさか、こんなタイミングで彼の一番大事な人が目を覚ましてしまうなんて……。


まさか、こんな形で天罰が下るなんて……。





< 347 / 417 >

この作品をシェア

pagetop