エクスタシー~極上のオトコ!?~
そのまま彼は出て行った。


私はノロノロと毛布から這い出してパジャマを着た。


萩野さんはもう私のところには帰ってこない。


そう思うと涙が止まらなかった。


仕方ないこと。


彼は翔子さんのものなんだから。


彼は二年間ずっと、翔子さんのことを想ってたんだから。


私には一瞬、迷っただけ。


そうやって、いくら自分に言い聞かせても、聞き分けのない胸がズキズキ痛む。


もっといっぱい愛し合いたかった……。



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