エクスタシー~極上のオトコ!?~
やっぱり、一人でじっと待ってはいられなかった。


私はパジャマの上に薄手のカーディガンという格好のまま、マンションを出た。


朝日がまぶしい。


すれ違う通行人に奇異の目で見られた。


タクシーもなかなか停まってくれない。


国道で十分近くねばり、やっと個人タクシーが停まってくれた。


「すみません。丘の上病院まで御願いします」


運転手さんは私を乗せた後で、パジャマ姿だということに気づいたらしく、ぎょっとした顔をしていた。



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