エクスタシー~極上のオトコ!?~
理沙は黙ったままだった。


商社マンが理沙に向かってやんわりと諭し始める。


「先生。このことは萩野さんにも伝えるべきですよ。彼にも知る権利がある」


「でも……。そんなことしても、奥さんのトコに戻った彼を困らせるだけだし……」


「けど、もし、僕が見た人がホントに萩野さんだったら、とても幸せそうには見えなかった……」


ちょっと待て。


「あの男、嫁がいるの?」


アタシが聞くと、商社マンが、しまった、という顔をした。




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