エクスタシー~極上のオトコ!?~
「あの女、マジで死んでくれないかな」
恐ろしいセリフが扉の向こうから聞こえてくる。
声に続いて、狭いキッチンの中をせかせかと歩き回る足音。
午後六時。
姉の美穂がサプリメントを飲む時間だ。
徘徊の気配が止まった。
金属製のマドラーがクリスタルグラスに触れる音が涼しく響く。
風鈴のような音がやむと同時に、また美穂のハスキーボイスが聞こえてきた。
「そうよ。信じられる? 宮崎までのワンレグの間に、あたしに二回もラバ(トイレ)チェックさせたのよ、あの女」
どうやら電話の相手は同じ派遣会社の同僚らしい。
相手が男なら、もう少し声のトーンが上がるはず。
「そう、たった一時間のフライトの間によ。新人の正社員も横にいたのに」
電話の子機を肩と頬の間にはさみ、ドリンクを作りながら眉間に皺を寄せてまくしたてる姿が目に浮かぶ。
恐ろしいセリフが扉の向こうから聞こえてくる。
声に続いて、狭いキッチンの中をせかせかと歩き回る足音。
午後六時。
姉の美穂がサプリメントを飲む時間だ。
徘徊の気配が止まった。
金属製のマドラーがクリスタルグラスに触れる音が涼しく響く。
風鈴のような音がやむと同時に、また美穂のハスキーボイスが聞こえてきた。
「そうよ。信じられる? 宮崎までのワンレグの間に、あたしに二回もラバ(トイレ)チェックさせたのよ、あの女」
どうやら電話の相手は同じ派遣会社の同僚らしい。
相手が男なら、もう少し声のトーンが上がるはず。
「そう、たった一時間のフライトの間によ。新人の正社員も横にいたのに」
電話の子機を肩と頬の間にはさみ、ドリンクを作りながら眉間に皺を寄せてまくしたてる姿が目に浮かぶ。