エクスタシー~極上のオトコ!?~
「萩野さん。私……」


景子が言葉をつまらせながら、男を見つめる。


萩野と呼ばれた男が嘲るように笑った。


「馬鹿なヤツ」


言いながら、じっと景子を見つめ、彼女の手をとった。


彼女の白い指先に血がにじんでいる。


ビラをはがす時に傷つけたのだろう。


萩野はその傷口に軽くキスしてからもう一度景子の目を見つめ、手を離した。


「じゃ、今月分の利息だけ返せ」


景子がイソイソとバッグからサイフを出す。


なんじゃ、そら。


払えるんじゃん。


こんな大惨事になる前に払えばいいじゃん。




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