エクスタシー~極上のオトコ!?~
「だって、お金返したら、もう会ってくれないでしょ?」


景子は作業を諦めたように手を止め、うつむいて唇を噛んだ。


「当たり前だ。借金取りが借金のない女、追いかけて、どーすんだよ」


景子は毅然と顔を上げた。


「じゃあ、返しません」


一瞬、二人の間に色のついた霧みたいなものが漂ったように見えた。


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