トライアングル・ラブストーリー


次の瞬間、私の目に飛び込んできたのは、彼と知らない女が裸で抱き合う姿だった



しばらく呆然とその場に立ち尽くしていると、彼と目があった


その瞬間私は居ても立ってもいられず、彼の家を飛び出した


走って、走って、走って…


辿り着いたのは彼との思い出の場所だった


私はそこで大声で泣き叫んだ


胸の中にあるこの苦しい気持ちをすべて吐き出すように……


でも、その気持ちは泣き止んでも無くならなかった


それどころかどんどん大きくなっていく


もう今までの幸せだった日々は戻って来ない


戻るつもりもない



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