トライアングル・ラブストーリー


「すまない…お前がそんなに苦しんでるなんて知らなかった。
俺がお前を、闇から救い出してやるんだって思ってたのに……
俺の行動でまた闇が広がってたんだな」


何やってんだ俺…


そう言って私の肩に頭をのせる部長


「翔梧って呼んでも言いですか?」


私が名前を言った瞬間、部長が思いっ切り頭をあげる

その顔はほんのり赤かった


「翔梧…」


「奈々…」


自然と重なる唇


私の心は幸せでいっぱいだった



裏である計画が実行されようとしていたことに全く気づかずに―――



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