“無”な彼。



………え?

山内くんが私に喋りかけてくれた!



女子には完全無視の山内くんが!

私に喋りかけてくれた!!!


思わず頬が緩む。



そして、山内くんの一言を思い出す。



“ゴメン”


…あれっ…ゴメンって何が?



次に私が言ったことを思い出す。


“山内くんですよね…”

“(漫画が)好き。”


繋げてみると…?


“山内くんですよね…好き。”




うわああああぁぁぁ!!

何うっかり告白みたいなことしてんのぉぉ!!


ドアを見るとちょうど出ていく山内くん。



ちょ、ちょ、ちょ…ちょっと待ったぁ!!!


必死で駆け出す、私。



「山内くん!」


名前を呼んでも止まってくれない彼。


私は目の前に立って、手を目一杯広げてとうせんぼをした。


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