雨に恋した華 〜君とずっと〜
「内心、焦ってたよ」


「嘘……」


「嘘じゃない」


虹ちゃんは真剣な表情でキッパリと言い放って、そのまま話を続けた。


「ずっとドタキャン続きで、今日も紫との約束をキャンセルしたのに、居酒屋で鉢合わせしただろ?紫が勘違いしてるのはわかってたし、ずっと泣きそうな顔してるのに抱き締めてもやれないし、ヤキモキして打ち上げどころじゃなかったよ……」


「本当に……?」


「うん、本当に」


大きく頷いた虹ちゃんが、フワリと優しく微笑んだ。


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