雨に恋した華 〜君とずっと〜
理解出来ない話を目の前で繰り広げられている事が、あたしには納得出来なくて…


「ねぇ、“あの事”って何……?」


眉を寄せながら訊いた後、虹ちゃんとパパを交互に見た。


だけど、二人とも何も答えてくれない。


代わりに、その様子を微笑ましそうに見ていたママが口を開いた。


「後で虹希君から聞きなさい」


「えっ!?ママも何の事か知ってるの!?」


そう訊いたあたしに、ママは意味深な笑みを浮かべただけで、それ以上は何も答えてくれなかった。


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