王子様の甘い誘惑【完】
「よく言われるけど、そこまで露骨に反応されたのは初めてかも」
「……すみません!!」
うわぁ、怒らせちゃったかも……。
あたし、すっごい失礼なことしちゃったかも……。
ペコペコと頭を下げてユキ先輩の顔色をチラッと伺う。
「ハハッ、頭上げてよ。もう慣れっこだからさ」
すると、ユキ先輩はあたしの肩をポンッと叩いて、優しく微笑みかけた。
「……――っ……!!」
大きな二重の目を少しだけ細めて笑うユキ先輩。
蓮の鋭い瞳と違って、優しくて柔らかいその瞳に一瞬ドキッとした。