獅鷲
――はぁ、はぁ、はぁ
「春樹…っ……てめえ!無茶言いすぎだろ!!1分で此処に着いたのは奇跡だぞ!」
「あぁ、よく来れたな。ピッタリ1分だ」
黒色の頭髪をなびかせながら登場したのはあたしのクラスの担任らしい。
見た目の割りに口調が乱暴だ。
「コイツが今日から編入して来た佳賀美 春風だ。教室まで連れてってやれ。…んで、春風にはさっき言ったよな?コイツがお前の担任の横山 雅巳‐ヨコヤマ マサミ‐だ。コイツはこき使っていいからな」
春樹は冗談ぽく言ってるのに、目の前にいる雅巳はとても慌てていた。
きっと雅巳はあたしが何か言えばその為に動いてくれると思う。
春樹は冗談で言っていても、雅巳はいつでも春樹の言葉に忠実で、二人の間には切っても切れない絆と信頼関係がしっかりあることが二人を見てれば何と無くだが分かった。