きっと好き



「わかった。ご飯できたら呼びにくる。」



優しく2、3回私の髪を撫でて、神谷は静かに私の部屋からでていった。







病気のとき、誰かに優しくしてもらえるなんて、いつぶりだろうか…。




"ウィー-----ン"

と1階から掃除機の音がした。

そう言えば、リビングに掃除機出しっぱなしだったかも…。











またウトウトして、眠りに落ちた。





















『ひかる、お母さん、雑炊作るの失敗したぁ…。』


『いい。お母さんの作ったものは、ぜぇーんぶ 美味しいんだよ。だから食べるっ』


『……風邪引いてるのに、気ぃ使わなくていいのっ かわいいんだからぁ』


『えへへぇー』






お母さんの冷たい手が私の手を包む。



















「…あ、起きちゃった?」




目を開けると、そこには神谷。



手を握っていたのは神谷だった。







「手、熱いねー」

「…神谷の手が冷たいんだよ。」

「……そ?雑炊作ったんだけど、食べれる?」



そうか、この匂い



「…うん。」





なんで、知っているの……?








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