First Love 〜俺に惚れろ〜
…ヒリヒリと痛む膝を何とか気にしない様にしながら
着いたのは保健室。
「…え?」
何で?
「…怪我してんのに我慢してんじゃねぇよバーカ」
気づいてたんだ…。
何となく悔しくて、少し照れ隠しも含めて
誤魔化そうとした。
「怪我なんかしてな…」
「してんだろバカ。オラ、座れ」
………。
結局、膝の手当てをしてもらった。
「…ぁ、ありがと」
「……フン」
あ〜ぁ、こんなとこ、さっきの先輩達に見られたらまた勘違いされるんだろーな。
チラッと悠を見てみる。
…顔だけはいいや。
黙ってればきっと言うことナシなんだろーなぁ。
なんて考えながら見ていたら、目が合った。
「…何見てんだアホ」
「み、見てないよっ」