First Love 〜俺に惚れろ〜
「嘘つけ、見てんだろ」
「見てないってばっ」
「……お前さ」
「へ?」
「…見てて危なっかしんだよ」
………は?
「そんなんだから絡まれんだろ」
す…、好きで絡まれてるわけじゃないもん…っ!!
「い〜っだっ!!」
あっかんべーをして立ち上がり、テントに戻ろうと保健室を出る。
「……はぁ」
その後ろから溜め息をこぼして、立ち上がる悠。
「ぅひゃぁっ!?」
「………」
歩きながらまたこけるナナに呆れながらも、その目はどこか優しげなものだった。
そんなこんなで、色々あった文化祭は
幕を閉じた―…。