First Love 〜俺に惚れろ〜
自己紹介の時点で凄い騒ぎ?デス…。
まぁその後、一通りマネージャーの仕事を教えてもらったんだけど…
仕事内容を聞いて気が遠くなった。
言われた内容を指をおりながら繰り返してみる。
ぇえと…、
「洗濯でしょー、部室の掃除と、試合中の記録とって…ぁーあと部活前と終了後の片付け…、」
ふぇー…っ、大変そ…。
頑張ろぉ…、
「…誰だお前」
「ぅえ!!?は、はぃ?」
いきなり声を掛けられ、心臓が跳ねた。
ビックリしたぁあー…。
……この人は誰?
部員?いや、でもさっきこんな人いなかったゾォ…?
首を傾げ、目の前の男を見る。
一言で言えば『かっこいい』、多分モテると思う。
…ちょっと偉そうだけど。
背は高く、ふわっとした感じの髪の毛。
「…誰っつってんだけど」
「へっ!?ぁ、えと…ナナ、です」
「あえとナナ?」
「…冬美、です、冬美ナナ」
心の中で1つ溜息を吐く。
「あ、今呆れた?」
「え!?」
「図星?」と苦笑しながら言うその男を見て、慌てて誤魔化そうとする。